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コミュニケーションについて

[ サポートのポイント ]

発達障害や多動などの症状がある子どもをお祭りに連れていく時の注意事項ですが、全般的に子どもと接する時にもヒントになる内容です。子育ての参考に。
講師:伊藤先生(県立広島大学)

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動きを抑制するのではなく、予測して準備しておくことが大切です。お祭りで予測できる行動としては、迷子になる、物をねだる、興奮する、かんしゃくを起こすなどがあります。これらを予測して、事前に約束をしておきましょう。

みんなで決めておくことは、トイレなどの位置、集合場所、行ってもいい場所といけない場所などです。各自で決めておくことは、パートナーとの取り決めなどで、必ず手をつなぐことなどです。小遣いの金額なども決めておくと良いでしょう。あまりたくさんあると覚えられないので、適度な数にしましょう。

指示は具体的にしましょう。「ここで待ってて」ではなく「●●で待ってて」と場所を明確にしたり、「この人と手をつないで待ってて」というように、どこまで、いつまでと具体的に指示をしましょう。また、色んな指示を色んな人からされるとわからなくなってしまいます。この点にも気をつけて下さい。

パニックになったら、原因になった場所や人や物から離れましょう。例えば、オモチャが欲しいと泣き出したら、オモチャの見えない場所に行くようにします。そうして、説教をしたりしないで、黙って待ちます。

また、約束をする時や言って聞かせる時は、近くに寄って、穏やかな声で、静かに言うようにします。大きな声で怒るように言うのは逆効果です。

2009-07-30