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目の不自由な方のサポート

[ サポートのポイント ]

目が不自由な方のサポートをする時の注意点
講師:伊東さん

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挨拶をする時は、見える人の方から声を掛けて、握手をしてください。握手をすることで、あなたの身長のほか、いろんな事を察知して親近感を持つ事ができます。

「もう少し」とか「すぐそこ」ではなく、具体的に「何メートル」とか「何歩」と説明してください。また、前後左右、もはっきりと表現してください。

案内をする時は、半歩前を歩きます。案内する人とされる人の身長によりますが、案内する人の肩や腕、肘、肘の下などを持ってもらいます。案内する人は相手の手を持って、自分の肩や腕に導きましょう。持つ位置の目安は、不自由な方の肘がだいたい直角になるようにすると、ちょうど半歩分の距離になります。

階段やエレベーターの前では、上がるか下がるかをはっきり説明してください。階段の最後の段に足を降ろす前に「最後です」と声を掛けてください。そうすると、次の足を踏み出す前に階段が終わったとわかるので、バランスを崩す心配がありません。

小さな段差もつまずく危険がありますので、手前で立ち止まって、「段差があります」と伝えてから進んでください。

テーブルの上のものを説明する時に限りませんが、お茶や食事の時は、時計の針の位置で説明すると分かりやすいです。正面の12時から右側へ1時、2時、左側へは11時、10時の方向というわけです。また、熱いですよ、冷たいですよという説明も一緒にしてください。熱いものは特に注意が必要です。辛いですよといった情報も必要かもしれませんね。

決してしてはいけないことは、白い杖を持った手をつかんだり引っ張ったりすることです。また、いきなり肩をたたいたりせず、先ずは声をかけてください。

2009-07-30